パニック障害 カレッジ

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パニック障害(不安神経症)の症状診断と病院選び

      2017/01/20

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パニック障害(不安神経症)は、初めにどこの科を受診するかでその後の展開がちがいます。

パニック障害は早期発見が大切です。精神神経科にかかったことがない人は敷居が高いかもしれませんが、きっちり該当の科にかかるかどうかは治癒のための大切なポイントです。

 

内科や循環器科を受診して「異常なし」の場合はパニック障害の可能性

パニック発作が起こっても、多くの人はまず内科や循環器科などを受診してしまいます。しかし、どんなに激しい症状があっても、検査では「異常なし」と診断されることもあります。

原因がわからないままパニック発作を繰り返し、気が付くと、一歩も外出できなくなっていた、ということも、、、。もし、パニック発作の症状が疑われるようなら、思い切って精神神経科や診療内科を受診してみましょう。

 

内科や循環器科で誤診されやすい病気

パニック障害(不安神経症)をほかの病気と勘違いされやすい病気に以下のものがあります。

■過呼吸症候群

■発作性頻拍症、期外収縮、僧帽弁逸脱症などの心臓の病気

■低血糖

■甲状腺機能亢進症

■メニエール病

■更年期障害

■自律神経失調症

 

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パニック障害の適切な診療科

・精神神経科

・診療内科

・カウンセラー

パニック障害の適切な診療科は、「精神神経科」、「心療内科」、「カウンセラー」の3つです。総合病院でなくメンタルクリニックでもよいです。

 

問診時に医師に伝えること

問診では、現在のんでいる薬、これまでかかった病気や家族の病気など、体の病気と同じような内容のことも伝えるようにしましょう。

そのほか、以下のようなことも伝えておくよいでしょう。

■「発作が不安で、電車に乗れない」など、もっとも困って

いること

■発作によって、どんなふうに生活が変わり、支障があるか

■発作の起こった場所、状況

■その他の症状

■病気に対して、家族や周囲の人が強力的かどうか

■受診の動機はなにか

■医師に期待すること

 

パニック障害は、神経症とはいわなくなった

パニック障害は、かつて心臓神経症、不安神経症など「神経症」の病名で呼ばれていました。神経症とは、心理的原因によって起こる病をさす言葉でしたが、必ずしも心因によって起こるわけではないため、現在では使われなくなりました

もし、「〇〇神経症」といわれたら、その医師はパニック障害について詳しくない証拠です。別の心の病に詳しい専門医を受診しましょう。

 

 

 

 

「専門科のちがい」パニック障害の人がいくべき専門科とは?

いざ、専門医を受診しようと思っても、精神神経科や神経内科、心療内科など紛らわしい名前の科がたくさん。それぞれの得意とする分野を知り、自分と”相性のよい”医師を探しましょう。

 

心療内科

過呼吸症候群や気管支ぜんそく、摂食障害などの心身症を扱います。病気によっては、パニック障害などの不安障害にもくわしい意思がいます。

 

精神神経科(ここに行こう!)

パニック障害(不安神経症)などの不安障害、統合失調症、気分障害など、心の病を専門に治すところです。「精神科」、「神経科」とプレートに書かれている所もあります。パニック障害が疑われえる場合は、専門科である精神神経科を受診して下さい。

 

神経内科

パーキンソン病やアルツハイマー病、脳梗塞など、脳の神経細胞が変性や脱落する病気を専門としています。精神神経科と名前は似ていますが、心の病は対象外です。

 

カウンセラー

カウンセリングによって、患者本人も自覚していない心の問題に気付いてもらうことが目的です。カウンセラーは病気の診断や薬の処方はできません。職場によっては常駐しています。

 

 

 

 

「病院」と「医師」選びのポイント

 

心の病気をよく知っている医師にかかろう

心の病を専門とするのは、精神神経科です。心療内科や神経内科は名前は似ていますが、対象となる病気が違います。精神神経科というと、抵抗を持つ人もいるかもしれませんが、以前に比べると気軽に訪ねやすい雰囲気の病院が多くなっています。

大学病院や総合病院の外来にだれかに付き添ってもらうか、近くのメンタルクリニック(診療所)なら行きやすいでしょう。しかし、精神神経科の医師ならば、だれでもよいというわけではありません。

パニック障害は、まだ新しい概念の病気なので、できるだけパニック障害にくわしい医師にきちんと診断を受けることが大切です

 

よい医師の特徴と条件

よい医師と呼べる特徴

➀パニック障害について精通していて、正しく診断してくれる医師

➁心とからだの両面をトータルでみてくれる医師

➂不必要に薬を出さず、薬の量や種類をこまめに調整してくれる医師

➃治療方針をきちんと説明してくれる医師

➄話しやすく信頼でき、また、患者の訴えをよく聞いてくれる医師

⑥行動療法やカウンセリングなど、薬物療法以外の治療も考慮できる医師

 

正しい診断をしてくれる

パニック障害(不安神経症)やPTSDに不慣れな医師では、正確な診断がされないことがあります。病気に精通していて、知識や経験が豊富な医師にきちんと診断してもらいましょう。

 

心と体をトータルに見てくれる

パニック障害(不安神経症)やPTSDは、心と体が互いにかかわり合う病気です。心のトラブルによって体が不調になったり、逆に体の異常から心の変調を起こすことがあるのです。こういった関係を十分理解している医師なら、必要な場合は身体的な診察や検査をしてくれます。患者さんの精神的な悩みに耳を傾けると同時に、身体的な異常についてもチェックを怠りません。

 

薬をこまめに調整してくれる

心の病気の治療は、その患者さんに合った薬を見つけることから始まります。ただし、薬が効いたとしても、よい状態が長く続くとは限りません。医師は、症状のぶり返しや副作用、ほかの病気の併発など、さまざまな変化をとらえ、副作用に対応することが求められます。不必要な薬を出さず、状態に合わせて、こまめに種類や量を調整してくれる医師が望ましいのです。

 

コミュニケーションができる

心の病気では、医師とのコミュニケーションは治療のひとつといえるほど。話をよく聞いてくれる、互いに通い合うものがある、信頼感をもてる、といったことは医師選びの決め手となるポイントです。医師と患者さんとの間でも「相性」が大切です。

 

 

 

病院の探し方

病院やクリニックを探す方法は、いくつかあります。まず、かかりつけ医がいる人ならば、かかりつけ医から精神科医のいる病院を紹介してもらうとよいでしょう。

企業の産業医や保健所に、専門医のいる病院を問い合わせることもできます。相談できる人が思い当たらなければ、インターネットや電話帳でいくつか調べ、実際に電話をかけて、対応の感じで選ぶのも1つの方法です。実際に足を運んで確認するとなお良いでしょう。

 

地域の窓口で情報を集める

保健所や保険センター、各都道府県にある精神保健福祉センターは、地域の精神医療情報をもっともよく把握しているところです。「精神保健相談窓口」があり、保健師、精神保健福祉士(精神科ソーシャルワーカー)、精神科医などから専門的なアドバイスが受けられます。電話相談ができるところもあります。

 

かかりつけ医や勤務先の産業医に相談

パニック障害(不安神経症)、あるいはPTSDの心配があることを相談し、医療機関(医師)を紹介してもらうのもよいでしょう。

 

インターネットや電話で相談

現在は、ほとんどの医療機関がホームページを設けています。検索をして、情報を集めましょう。電話帳で調べる方法もあります。実際にメールを出したり、電話をしてみて、アクセスや診療時間などを問い合わせてみるのもよいでしょう。対応が丁寧で親切かどうかが確かめられます。

 

 

 

 

病院選びのチェックポイント

■通院しやすいところにあるか

■地域の評判はよいか

■施設が明るく清潔か

■医師や看護師、職員がていねいに質問に答えてくれるか

■必要に応じて、適切な医療機関を紹介してくれるか

 

 

 

パニック障害の診断はほかの病気との見極めが重要

発作の症状は、体の病気やほかの精神疾患によっても起こりますので、見極める必要があります。診断は、世界的に使われている診断基準「DSM-Ⅳ-TR」に照らして行います。

 

パニック発作があってもパニック症状とは限らない

パニック障害(不安神経症)の中心的な症状は、パニック発作です。ただし、パニック発作があってもパニック障害とは限りません。診断のためには、まず発作の症状としてあらわれる動悸やめまい、呼吸困難などが、体の病気によるものでないかどうかを調べる必要があります。

また、ほかの精神疾患がないかどうかを見きわめることも大切です。パニック発作は、様々な不安障害の病気でも起こるからです。診断は、内科的な検査で体の病気がないことを確認したのち、主に問診によってパニック障害かどうかを調べていきます。

問診では、精神医療の世界基準となっている精神障害の分類と診断の手引き 第4版 DSM-Ⅳ-TR」(以下、DSM-Ⅳ-TRと略)が使われます。

パニック障害と診断されるためには、「発作が予期せずくり返し起こる」「再び発作が起こるのではないかという不安(予期不安)がある」「症状が1ヶ月以上つづいている」などの条件がある。

 

 

パニック障害 診断の流れ

 

➀体の病気がないかどうか調べる

パニック発作による身体症状が、体の病気によって起こっていないかどうかを調べます。内科的な検査をして、異常がないことを確認します。

 

➁問診・パニック発作の確定

発作ではどんな症状があらわれたか、発作はどんな状況で起こったか、また発作前後の状況などを患者さんからくわしく聞き、「パニック発作の診断基準」(36ページ参照)と照らして、パニック発作であることを確定します。

 

➂パニック障害の診断

患者さんの状態を「パニック障害の診断基準」と照らして、パニック発作がパニック発作によるものかどうかを診断します。「症状が1ヶ月以上つづいている」「予期不安がある」などを調べます。場合によっては、パニック発作がほかの不安障害(恐怖症など)や薬物(麻薬、覚せい剤など)によるものではないかどうか調べることも必要になります。

 

➃広場恐怖の有無を調べる

「広場恐怖の診断基準」に照らして、広場恐怖をともなっているかどうか調べます。パニック障害は、広場恐怖があるかどうかで、治療法が変わってくるからです。

 

➄問診・心の背景を知る

患者さんの不安の度合い、日常生活、仕事、学生の場合は学校関係、家族関係、友人関係、どのように育ってきたか(成育歴)、また本人や家族の病歴なども質問したり、場合によっては心理テストが加わることがあります。情報は、カウンセリングなどの治療に生かします。医師には守秘義務がありますので、内容がほかに漏れることはありません。

 

 

 

パニック障害の判断基準(DSM-Ⅳ-TRによる)

(1)と(2)の両方を満たす

(1) 予期しないパニック発作が繰り返し起こる

(2) 少なくとも1回の発作のあと1ヶ月(またはそれ以上)、以下のうち1つ(またはそれ以上)がつづくこと

(a) もっと発作が起こるのではないかという心配の継続

(b) 発作、またはその結果がもつ意味(例:コントロールを失う、心臓発作を起こす、気が狂う)についての心配

(c) 発作と関連した行動の変化

 

広場恐怖が存在しない→広場恐怖をともなわないパニック障害

広場恐怖存在している→広場恐怖をともなうパニック障害

 

パニック発作は、物質(例:乱用薬物、投薬)または、一般身体疾患(例:甲状腺機能亢進症)の直接的な生理学的作用によるものではない

 

パニック発作は、以下は以下のようなほかの精神疾患ではうまく説明されない。

●社交不安障害(例:恐れている社会的状況にさらされて生じる)

●特定の恐怖症(例:ある特定のものや状況にさらされて生じる)

●強迫性障害(例:汚染に対する強迫観念のある人が、ごみや汚物にさらされて生じる)

●心的外傷後ストレス障害(例: 強いストレス因子と関連した刺激に反応して生じる)

●分離不安障害(例: 家を離れれる、あるいは身近な家族から離れた時に生じる)

 

 

 

パニック発作の診断基準(DSM-Ⅳ-TRによる)

発作ではどんな症状があらわれたか、発作はどんな状況で起こったか、また発作前後の状況などを患者さんからくわしく聞き、パニック発作であることを確定します。

➀ 動悸、心悸亢進、または心拍数の増加

➁ 発汗

➂ 身ぶるい、またはふるえ

➃ 息切れ感、または息苦しさ

➄ 窒息感

⑥ 胸痛、または胸部の不快感

⑦ 吐き気、または腹部の不快感

⑧ めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ

⑨ 現実感の消失(現実ではない感じ)または、離人症状(自分ではない感じ)

⑩ とんでもないことしたり、気が狂うのではないかという恐怖

⑪ 死ぬのではないかという恐怖

⑫ 異常感覚(感覚マヒ、またはうずき感)

⑬ 冷感、または熱感

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