パニック障害(不安神経症)の発作症状「偏頭痛」の原因と対処法
2017/02/05
パニック障害の発作症状の中には、偏頭痛をともなう場合があります。
ただ、その頭痛が、パニック障害から発症した偏頭痛なのか、もともと持っていた偏頭痛なのかはわかりません。偏頭痛がきっかけで、パニック障害を発症するケースだってあります。
残念ながら、その過程を私たちが、うかがい知ることは出来ません。
しかし、
偏頭痛が起こる原因については、ある程度解明されていますので、対処法も含めてここでご紹介できたらと思います。
パニック発作の偏頭痛がが起こる原因
パニック発作で偏頭痛がが起こる原因は、主に「強いストレス」だと言われています。突発的に強いストレスが降りかかったり、小さなストレスが積み重なって、それが大きく崩れた時などに頭痛という症状になって表面にあらわれます。
ストレスがかかる要因としては、
- 仕事がうまくいかない
- 家族とケンカした
- 失恋した
- 仕事に疲れを感じている
などなど、
身近な出来事がストレスの原因となることがほとんどです。
パニック障害は、自律神経の乱れが大きく関係していると言われています。そして、パニック障害の人は、この自律神経の乱れが健常者と比べて、高い傾向にあります。
そのため、すこしのストレスでも発作がおこりやすく、頭痛などのパニック症状が出やすくなるのです。
頭痛の原因は血管の膨張
頭痛が起こるメカニズムは、頭蓋骨の内部の血管が膨張することによる血流が原因です。これがズキズキと脈打つような痛みを引き起こしています。
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偏頭痛が起こりやすい人の特徴
偏頭痛が起こりやすい人にはある特徴があります。それは、首の周りから肩甲骨にかけての筋肉が硬く緊張していることです。
これは、ストレスによって興奮した自律神経と筋肉が緊張により硬直する為です。つまり、肩こりのような状態になってしまっているということになります。
また、
ストレスのほかに、長時間同じ姿勢をとり続けたり、眼精疲労からも、筋肉の緊張へと繋がる場合があります。事務仕事やスマホをよく理由するような人は要注意です。
パニック症状が進行すると偏頭痛の発生頻度が高くなる
偏頭痛は、パニック障害が進行すると出現頻度と症状が、比例して重たくなっていくという特徴があります。
そのため、偏頭痛をおさえるには、いかにパニック障害の進行を抑えるかがカギとなります。そう考えると、パニック障害を改善すれば頭痛も改善できると言えますので、前向きな気持ちになることが出来るのではないでしょうか。
パニック障害の症状の偏頭痛を改善する方法
ここからは、偏頭痛を改善する対処法を障害したいと思います。
ストレスの原因である嫌な出来事を考えないようにする
ストレスは、嫌なことを思い出すだけでも感じてしまうので、なるべく考えないようにしましょう。または、プラス思考やポジティブに考えることも有効な手段です。
「次は失敗しないようにすればいいんだ」
「そんなこと気にする必要はないさ」
「失敗したけどいい経験になった」
「次はやれるさ」
など、前向きな思考を心掛けることでストレスを大幅に軽減することが出来ます。
ストレスを軽減することで、頭痛の頻度を減らす効果が期待できます。
体操やストレッチを行う
首や肩の体操や全身運動を行うことで血行がよくなります。そして、首や肩の筋肉が柔らかくなり自律神経や首や肩の緊張が緩和されます。
その結果、発作や偏頭痛の回数が少なくなったり、症状が軽くなる効果が期待できます。特に女性は、肩や首がコリやすいと言われていますので、定期的に体操やストレッチを行って、体の健康を保ちましょう。
頭痛は、「脳内が酸素不足に陥っているよ~」との脳からのメッセージだと受け取って下さい。その際は、首や肩甲骨にかけての筋肉の緊張をほぐし、血流をよくしましょう。そして、脳内に十分な酸素がいきわたるようにしてあげましょう。
自分がリラックスできることを行う
ストレスを手っ取り早く取り除く1番の方法は、自分がリラックスすることです。だれしも、楽しいことをしている時は、嫌なことを忘れらるものです。
「お風呂にゆっくり入る」
「好きな音楽を聴く」
「映画鑑賞」
「美容院へいく」
など
何でもかまいません。自分の趣味や楽しいと思うことをやりましょう。リラックスタイムが終われば、嫌なことを再び思いだすこともありますが、一度忘れることで、ストレスが小さくなっていると思います。
定期的に息抜きの時間を作ってあげることで、ストレスを感じる大きさも小さくなりますので、発作や偏頭痛の頻度を少なくする効果が期待できます。
薬を服薬する
頭痛の痛みを薬で軽減するという方法もあります。市販の頭痛薬を使う人もおられるようですが、かかりつけの病院で処方してもらう方がより安全だと思います。
頭痛には、様々タイプがあり、また、その人によって合う薬と合わない薬があります。始めから自分に合った薬を服薬する方が効果が高いですし、失敗が少ないでしょう。
ただし、
薬は、一時的な気休めでしかありません。服薬を止めれば再び症状が出てきます。根本的な解決にはなりません。
やはり、解決していくためには、原因の元を取り除いていくことが大切だと考えます。
そのため、私は薬だけに頼った治療法は、あまりオススメ致しません。辛い痛みを乗り越えるために鎮痛剤を使用する程度にとどめておいた方がよいと思います。
パニック症状の偏頭痛で注意しておきたいこと
偏頭痛において、1つ気をつけなければならないことがあります。それは、激しい頭痛が続く場合です。
この場合、脳梗塞や脳腫瘍、さらには脳出血の可能性も考えられますので注意が必要です。
いつもと、違う頭痛の痛みを感じたり、突然の激しい頭痛に見舞われた場合は、1度、病院で診察を受けるようにして下さい。
命にかかる場合もありますので、決して、我慢しようとか、思わないでください。「あれ?」と思ったら、迷わず医師に相談しましょう。
パニック障害の症状について知識を深めました。つづいては、パニック障害の治療法についてお伝えをしたいと思います。パニック障害の治療法は実に様々な方法があります。自分に合ったパニック障害の治療法を見つけて実践してみましょう。