パニック障害(不安神経症)の症状と「コーヒーやカフェイン」は関係があるの?
2017/01/20
パニック障害(不安神経症)の症状とコーヒーの関係性は昔から言われ続けていることです。
みなさんも過去にこのような経験はないでしょうか?
「コーヒーを飲むと、いつもパニック発作が起こりやすくなる」
「コーヒーのカフェインは大丈夫だろうか?」
「出先で、コーヒーを飲むのが怖い」
「友人からパニック障害にコーヒーはよくないと言われた」
しかし、一方で、「パニック発作とコーヒーは関係ない」と言われる方もおられます。本当のところはどうなのでしょうか?ここでは、パニック障害(不安神経症)、パニック発作におけるコーヒーの影響についてお伝えをしたいと思います。
コーヒーはパニック発作を助長する原因なのか?
一般的に言われているのは、コーヒーに含まれるカフェインがパニック発作を助長する原因ということです。結論から言ってしまいますと、
コーヒーに含まれるカフェインがパニック発作を助長するということはありません。
医学的にも、そのようなことは証明されていません。
また、パニック障害を患っている人で、コーヒーを毎日飲んでも発作が起きない人もたくさんおられます。このことからも、コーヒーとパニック障害が深いつながりがあるとは言いにくいでしょう。
[adsense1]コーヒーでパニック発作が起こる原因
では、どうして、コーヒーを飲んだらパニック発作が起こりやすくなる人がいるのでしょうか?
それは、コーヒーに対する「不安」が原因だと考えれています。トラウマとよく似ていると思います。
過去にコーヒーを飲んだ後、たまたまパニック発作が起こってしまい、「コーヒーでパニック発作が起こってしまった」と勘違いしてしまうのです。
そうすると、コーヒーに対する「苦手意識」と「不安」が生まれてしまい、
「コーヒーを飲んだら、発作が起こるんじゃないか、、、」
と不安になり、結果、
コーヒーを飲むことが、発作を誘発させる要因の1つとして出来上がってしまうのです。
つまり、コーヒーが直接的な原因ではなく、「コーヒーを飲んだら発作がおこるかもしれないという不安」が原因ということになります。
要するに、「気持ちの問題」ということですね。
コーヒーによるパニック発作の対処方法
コーヒーが原因ではなく、気持ちの問題ということは分かったけど、そう簡単に気持ちを変えられるものでもないし、変えたいと思っても思うように変えられないというのが、自分の気持ちです。
そんな方へ、コーヒーを飲んでもパニック発作にならないための対策を紹介したいと思います。
ノンカフェインコーヒーを飲む
コーヒーのカフェインが発作を起こす原因と思っている方には有効な方法です。最近は、妊婦さんでも飲めるように、「ノンカフェインコーヒー」というコーヒーが発売されています。
このコーヒーを飲めば、カフェインは一切摂取されないので、発作対策になると思います。特に、カフェインを気にしている方には効果が高いと評判になっている方法です。スーパーでも売っていますし、それほど高価でもないのでよかったら試して見てください。
ノンカフェインコーヒーを飲む時のポイント
ノンカフェインコーヒーを飲む時にぜひ、気を付けて頂きたいポイントがあります、それは、コーヒーを飲む前に、
「コーヒーのカフェインを飲めば発作が起きない」
と強く思いこむことです。そう思い込むことにより、効果より高まります。思い込むことが大切です。
コーヒーを怖がらずに飲み続ける
荒療法でありますが、克服する為には、これしかありません。自分が飲まない限り永遠にコーヒーを克服することは出来ません。一生飲めなくてもそれでいい、、という方であれば、それはそれでいいでしょう。
しかし、どうにかして飲めるようになりたい!と思っている人は壁を乗り越える気持ちと行動力が必要になります。心配かもしれませんが大丈夫です。それほど、難しいことではありません。コーヒーやカフェインが原因ではないのですから。
コーヒーを克服するためのポイント
大切なことは、コーヒーを飲むことに対して、ポジティブ思考になることです。
「コーヒーは原因じゃない、発作は起きない」
「発作が起きてもしょうがない、すこしずつ克服しよう」
など、前向きに考えることで、不安感を少しづつ取り除いていきます。
もちろん、すぐに克服することはそうそうないでしょう。始めは発作が続くこともあると思いますが、続けることで不安感は少しずつなくっていきます。
また、最初からコーヒーをたくさん飲む必要はありません。最初は1口でも構いません。克服してやるんだ!という気持ちと少しずつでも飲み続けるという行動力が大切です。
身近な人からのサポートも大切
自分だけで挑むというのは、不安や心細さが伴います。そんな時に励ましてくれる家族や友人がいると大きな力になります。最初のうちは、家族や友人の前でコーヒーを飲むようにしてみてもよいと思います。
また、外出先でコーヒーを飲んだ時に発作が起こると負担が大きくなるので、少し慣れるまでは、自宅でトライした方が良いでしょう。
焦る必要は、ありません。時間がかかってもすこしずつ前進することが大切です。無理がないように進めて下さいね。
コーヒーを飲んだ際にパニック発作が起こった時の対処法
コーヒーを飲んだ際に、パニック発作が起こった場合は、すぐに飲むのを中止して下さい。発作が治まるまで安静にして下さい。発作が治まったら、その日はコーヒーを飲むのを止めましょう。発作が治まってもすぐにコーヒーを飲まないようにして下さい。
発作症状が重くなることがありますので、絶対に無理をしないようにして下さい。
そして、その際に、決して下向きな気持ちにならずに、前向きな気持ちや思考をするように心がけて下さい。コーヒーのせいで発作が起こったと思いこまないように注意して下さい。
※パニック発作の症状が重たい方は、行きつけの精神科医院にご相談下さい。
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