「過呼吸症候群」とパニック発作の関係
2017/01/20
突然、呼吸が苦しくなり、めまいや不安に陥る過呼吸症候群。一見、パニック発作とよく似ていますが、全く別の病気です。紛らわしいのは、しばしばパニック障害の人にも見られることです。
パニック障害と過呼吸症候群の原因と仕組み
過呼吸症候群は不安障害やパニック障害と重なることがありますが、それ自体、単独の病気です。
■ 不安障害
・パニック発作・・不安障害の一部
■ 過呼吸症候群
不安障害とパニック障害と過呼吸症候群が合併すると、、
➀ 苦しい!と思いながら不安の為にハーハーして、逆にどんどん息を吸ってします
➁ 頭がふらふらし、胸の痛みやめまい、手足のしびれ、頭痛、吐き気、耳鳴り、不安感などのさまざまな症状が起こる。
➂ 不快な症状は過呼吸によって血液中の酸素と二酸化炭素のバランスが崩れ、脳の血管が収縮したり、呼吸性アルカローシスと呼ぶ状態になるために起こる。
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パニック障害と過呼吸症候群は別の病気
呼吸が早すぎたり、深すぎたりする過呼吸の状態が続くと、呼吸困難やめまい、耳鳴りなどの発作を起こします。
一見、パニック障害と似ていますが、全く違う病気です。パニック障害が神経伝達物質のバランスが乱れた病気である(パニック障害の原因)のに対して、過呼吸症候群は、ストレスがもたらす体の病気(心身症)なのです。
パニック発作をエスカレートさせる
パニック発作が起こった時に、過呼吸症候群を併発している人はめずらしくありません。パニック障害の人は不安に対して過敏になっているので、過呼吸による息苦しさや不安が、パニック発作を起こしやすくし、さらには、パニック発作の症状をエスカレートさせてしまうおそれがあります。
過呼吸症候群の症状
過呼吸症候群の症状には以下のような症状が特徴として見られます。
■ 安静時にも呼吸数が多い(1分間に10回~12回以上ある)
■ 呼吸をするときに、胸が広がりすぎるような気がする
■ 電話が鳴ったり、人の話を聞くとき、行を止めている時がある。
■ あくびがよく出る
過呼吸症候群の対処法
症状の兆候があったら
全身をリラックスさせ、3秒間息を吐き、3秒間息を吸う。これを10回ずつくり返して1分経ったら、10秒間息を止める。これを1セットとして、症状が消えるまで繰り返す。
症状が治まらず苦しい時は
紙袋や、お椀のような形をした手のひらで、口と鼻をおおい、しばらく呼吸をする。自分の吐いた二酸化炭素を吸い込むので、血液中の酸素と二酸化炭素のバランスが良くなる。