パニック障害(不安神経症)の薬を服薬中に車の運転をしてもいいの?
2017/01/20
パニック障害の治療の為に、抗うつ薬や、不安薬を服薬している方はたくさんおられます。
そんな服薬をしている人を見て、こう思ったことはないでしょうか?
「服薬中は、車の運転してもいいの?」
なかには、車で仕事場へ向かう人もたくさんおられるでしょうから、これから服薬治療を始めたいと思っている人や、現在薬を飲んでいて車の運転をしている人にとっては、
気になるところだと思います。
ここでは、パニック障害の薬を飲んでいる期間の車の運転が及ぼす影響や問題についてお伝えをしたいと思います。
パニック障害の服薬中の運転はしていいの?
パニック障害の薬を服薬している期間中に運転をしてもよいか?についてですが、パニック障害の車の運転において法的な制限はありません。
ですから、パニック障害の薬を飲んだ後に運転したからといって、罪に問われることはありません。
しかし、医師の指示や判断で「運転を制限される」ことはあります。
この場合、法的な拘束力はありませんが、医師の指示に従う義務が生じます。
もし、医師が運転を禁止している状態で運転をして発作や居眠りが原因で事故になった場合は、全ての責任を個人で負う可能性が高くなります。
薬を処方してもらう際は、必ず、医師との面談があります。その際に服薬時の運転について話されることが多いです。そこで、医師に運転を禁止された場合は、基本的に運転はできません。
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パニック障害の薬がおよぼす運転への影響
医師が制限をかけるぐらいですから、当然、薬には運転に危険を及ぼす可能性を秘めています。
その大きな原因となっているのが、薬による「副作用」です。副作用は体へ様々な影響を及ぼします。
影響➀ 眠気
パニック障害の薬の副作用の症状として有名なのが、眠気です。個人差はありますが、人によっては、服薬後に強い眠気に襲われることがあります。
このような眠気が強い状態で車の運転をすると、非常に危険です。特に、抗不安薬は副作用による眠気症状が出やすいと言われています。
影響➁ めまい
薬の副作用の中には、めまいを引き起こすものがあります。運転中のめまいは、事故につながる可能性が高いため非常に危険です。
影響➂ 発作
薬を飲んでいない時もそうですが、運転中はパニック発作が起きやすい環境です。そのため、運転中の急な発作に動揺してハンドル操作を誤る恐れがあります。
発作の程度にもよりますが、日ごろの発作が大きい人の場合は、運転に制限をかけられることが多いです。
パニック障害の薬を飲みながら運転するには
大前提として、かかりつけの医師からの運転許可をもらう必要があります。
許可がもらえなかったけど、どうしても、仕事などで車に乗りたいといった場合は、再度医師に相談してみましょう。許可が出ない場合の多く理由は、「薬の副作用」が原因です。
この場合、薬の量を減らすことで、副作用を抑えられる可能性があります。
副作用の影響が薄まれば症状も軽くなります。そうなれば、車を運転できる状態になり、医師から運転許可をもらえる可能性が高まります。
または、薬を副作用が出にくいものへ変えてもらうというのも1つの方法です。
いずれにしても、医師の許可は必要ですが、ダメと思い込ますに、相談を1度してみるのも良いでしょう。
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