パニック障害 カレッジ

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パニック障害(不安神経症)薬物療法で治療解消!SSRIが第一選択薬

      2017/01/20

パニック障害は薬での治療が中心

に対して、ちょっと怖いイメージを持ってはいませんか?

そのためか、薬以外の治療法を求められる人も多くおられます。しかし、パニック障害治療には、薬はなくてはならないものです。

 

薬でほとんどの人が治るか改善する

パニック障害治療は、薬物療法が中心です。の効果はとても高く、パニック発作を抑え、予期不安の症状を改善する働きがあります。

個人差はありますが、3~4週間の服用で効き目があらわれ始め、ほとんどの人がふつうに生活できるようになります。軽傷の人の場合では、完治してしまうこともめずらしくありません。

広場恐怖のある人には、薬物療法と併用して行動療法が有効です。薬だけよりも治りが早くなります。ときどき、薬に対して抵抗感を持つ人がいますが、パニック障害の薬は怖いものではありません。心配なら医師に相談し、医師と二人三脚で治療していきましょう。

 

仕組みを知って、薬の効果を納得

パニック障害は薬が非常によく効く病気です。最近では、日本でもSSRIという効果の高い薬が認可され、多くの患者さんの治療に使われるようになりました。

 

SSRIのパロキセチンが治療薬として認可

パニック障害の薬で、世界的に第一選択となっているのは、SSRI(選択的セロトニン再とりこみ阻害剤)です。ほかの薬よりも副作用が少なく、効果は大きいというメリットがあります。日本では、パロキセチンが認可されています。

そのほかには、SNRIや三環系抗うつ剤があります。セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害して、パニック障害を改善させます。

また、ベンゾジアゼピン系薬物は、いわゆる抗不安剤で、脳の興奮を抑えるGABAの働きを高める作用があります。パニック発作や予期不安が起こったらすぐに抑えるために用いるのが一般的です。

 

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パニック障害に用いる主な治療薬

分類名 一般名(商品名) 副作用 特徴
SSRI パロキセチン(パキシル)、フルボキサミン(ルボックス・デプロメール) 吐き気、頭痛、イライラ感、食欲不振 副作用が少ない、抗うつ効果が高い
SNRI ミルナシプラン(トレドミン) 排尿障害 副作用が少ない、抗うつ効果が高い
三環系抗うつ薬 イミプラミン(トフラニール)、クロミプラミン(アナフラニール)、アミトリプチリン(トリプタノール)、アモキサピン(アモナサン) 抗コリン作用、体重増加、鎮静、起立性低血圧、頻脈、多汗 効果がはやくあらわれる抗不安作用が強い
ベンゾジアゼピン系薬物 アルプラゾラム(ソラナックス)、ロラゼパム(ワイパックス) 眠気、だるさ、ふらつき 効果が早くあらわれる抗不安作用が強い
その他 スルピリド(ドグマチール) 手び震え、女性で整理不順、乳汁分泌 抑うつ状態を改善、胃症状や吐き気を抑える

 

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

セロトニンは精神面に大きな影響を与える神経伝達物質で、不足するとキレやすくなったり、うつ病の発症にもかかわるとされます。

SSRIは、このセロトニンが元の細胞に再取り込みされるのを防ぐことで、セロトニンを増やすように働く薬で、パニック障害の第一選択薬です。

パニック障害の治療薬として、日本で認可されているSSRIは、パロキセチンとセルトラリン。また、フルボキサミンや、最近発売になったエスシタロプラムも使われています。

効果

パニック発作を抑える効果が高いのですが、効くまでに時間がかかります。効果が実感できるまで、少なくとも2週間~4週間、人によっては8~12週間ほどかかりますので、焦らないようにして下さい。

広場恐怖に対しても、ベンゾジアゼピン系抗不安薬にくらべ、圧倒的に高い効果があります。

 

 

三環系抗うつ薬

SSRIが開発されるまでは、パニック障害治療の主流でした。現在でもSSRIが効かない人、うつ症状が強い人などには、三環系抗うつ薬が適応になります。

イミプラミンとクロミプラミンが使われます。

効果

セロトニンとノルアドレナリン(神経を興奮させる神経伝達物質)の再取り込みを阻害してパニック発作を防ぎます。

 

 

SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)

SSRIにつづいて認可された抗うつ薬です。SSRIがセロトニンだけに作用するのに対して、セロトニンとノルアドレナリンの両方に作用するのが特徴です。

効果

特に意欲低下や無感動に有効で、うつ病を併発したときに適応になります。

 

 

ベンゾジアゼピン系抗不安薬

神経の興奮や不安をしずめるギャバという神経伝達物質の活性を高める働きがあります。パニック障害の治療ガイドラインでは、ベンゾジアゼピン系抗不安薬は、抗うつ薬(SSRIが第一選択薬)と併用して治療を始めることをすすめています。効き目が早いため、パニック発作が起きた時に応急的に飲むと、発作をしずめることもできます。

効果

特にパニック発作や予期不安に高い効果があります。一方、広場恐怖やうつ病への効果はあまりありません。

 

 

β遮断薬

βアドレナリン受容体(下の解説参照)を遮断する薬で、抗不安作用はありませんが、パニック障害の治療にも使われます。パニック発作の症状をやわらげますが、発作そのものを抑える働きはありません。

効果

心臓の神経に直接作用してドキドキ感をしずめたり、脳内のβ受容体に作用して不安感をやわらげます。

 

 

 

抗うつ薬 と 抗不安薬のメリットとデメリット

パニック障害で主に使われるのは、「抗うつ薬」「抗不安薬」です。

抗うつ薬のSSRIはパニック障害の第一選択薬。高い効果が認めれています。これと、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬との併用で治療を始めることが進められています。

効果が出るまでの時間、聞き方、依存性など、SSRIとベンゾジアゼピン系抗不安薬では違いがあります。それぞれのメリット、デメリットを知っていると、服薬の助けになります。

薬の特徴を知ることは治療への理解を深める

SSRIとベンゾジアゼピン系抗不安薬には、それぞれメイットとデメリットがあり、医師が患者さんの状態に合わせて適切な処方を行うことが治療のカギになります。

患者さんも、薬の特徴を理解していると、服薬するときの助けになりますので、ポイントを知っておきましょう。

 

メリット デメリット
抗うつ薬

(SSRI)

  • 広場恐怖に高い効果がある
  • うつ病によく効く
  • 服用回数が少なくて済む
  • 長期間使用しても安全
  • 副作用が少ない
  • 効果が出るのが遅い
  • 服用開始時に不快な副作用(吐き気眠気、めまいなど)が出ることがある
  • 開始時に副作用があると、断薬のときにも副作用が出ることが多い
  • ときに服用できない人がいる
抗不安薬

(ベンゾジアゼビン系)

  • 効果が早く出る
  • パニック発作への抑制効果がある
  • 種類が多い
  • ほとんどの人が利用できる

 

  • 広場恐怖、うつ病への効果は低い
  • 副作用(眠気、だるさなど)が出ることがある
  • 依存性がある
  • まれに離脱症状が出ることがある

 

 

効く速度の違い

SSRIはパニック発作にも有効ですが、発作を抑える効果があらわれるまでに数日から数週間かかります。

一方、ベンゾジアゼピン系抗不安薬は即効性があり、

通常は数十分で効果があらわれます。パニック発作が起こったとき、応急的に服用(頓服)すると発作を抑えることができます。

たとえば、ロラゼパムは、舌下で服用すると即効しますので、不安時の頓服薬として有効です。また、発作が起こる可能性がある人は、外出の際に持参して、不安や恐怖を感じたときに服用する、といった使い方ができます。

特に、治療を始めたばかりで。SSRIの効果がまだ出ていない時期は、ベンゾジアゼピン系抗不安薬の併用がすすめられます。

 

依存性の違い

SSRIは安全で副作用が少ない薬ですから、治療効果を高めたいときには十分な量が投与できます。また、依存性も少ないので長期間使えます。

一方、ベンゾジアゼピン系抗不安薬は依存性があるため、医師の7指示を守り、規則正しく服用します。自分勝手に服用量や回数を変更しないようにすることが重要です。

 

断薬の時の注意点

SSRIは副作用が少ないのですが、飲み始めに、吐き気、眠気、めまいなどが出る場合があります。始めにこのような副作用があった人は、断薬するときにも副作用(断薬症状)が出る事が多いため、医師の指示どおりに減量していくことが重要です。

一方、ベンゾジアゼピン系抗不安薬は、依存性や耐性が生じるため、短期作用性の薬は、服薬中に途中で中断すると離脱症状が出る事があります。そのような薬は、ほかの薬に変更するか、医師の指示のもとで徐々に減量していくことが大切です。

 

 

 

薬はいつまで飲み続けないといけないの?

パニック障害の薬は、症状が全てなくなってからも、しばらく服用を続けます。そこで、薬をやめてしまうと、症状がぶり返すことがあるためです。

効き目の早さは、人によって違いますが、代表的な薬パロキセチン錠(パキシル)では8週で予期不安がほぼ解消しています。その後、不定愁訴(ふていしゅうそ)などすべての症状がとれるのに3~6ヶ月かかります。

再発をふせぐために、さらに数か月~1年のみ続け、少しずつ薬の量を減らしながら薬をやめるのが正しい方法です。

 

 

 

 

薬の副作用が心配だけど大丈夫?

安全性の高いSSRIとはいっても、吐き気や不眠、頭痛などの副作用がまれにあります。

三環系抗うつ剤のように、抗コリン作用(口の渇き、かすみ目、便秘、動悸、排尿障害などといった副作用)が出ないのが利点です。

薬をのみ始めるときには、副作用に注意しながら、少しずつ量を増やしていき、適量を決めていきます。また、長期間服用しても、習慣性はありません。

 

 

ほかの薬と飲み合わせる時の注意点

SSRIは、抗うつ薬のMAO阻害剤や、精神安定剤のチオリダジン(メレリル)との併用は禁止されています。危険な副作用が出る場合があるからです。

三環系抗うつ剤やフェノチアジン系抗精神病薬、β遮断薬などとの併用も好ましくありません。

感冒薬や他科から処方された薬などを飲むときには、医師に相談してください。服薬中の飲酒は避けましょう。

 

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